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[部屋とYシャツと腐男子 黒木→アキラ]
*黒木→アキラ



ほぼ黒一色で統一された部屋に、白いYシャツのお前はよく栄える

「ふ、服…っ!俺の服返して下さいぃぃい!!」
「喜べ、それが最近流行りの彼氏シャツだぞ」
「いやいやいや何言ってんすか!俺女じゃ無いし意味わかん無ぇし!」

学校帰り、俺の部屋に無理矢理アキラを連れ込んでから制服を剥ぐようにして脱がした

『ぎゃぁあ!変態ぃぃい!』

そんな言葉や暴れる腕を押さえつけて俺の持っているシャツの中でも珍しい、真っ白なそれをアキラに着させれば更に暴れまわる身体を静かに床に押し付けて

『変態か…いい誉め言葉だな、なら変態は変態らしくお前の指の股でもディープに舐めて『すいませんでした』

そこまで告げれば直ぐに謝ったアキラを横目で笑った

それで今に至る

「コーヒーは飲めるか」
「……ブラック以外なら」

未だに少しむくれるように不機嫌そうな顔をしながらも、ちゃんと返事を返すアキラの真面目さに好意があふれ出して

「ならカフェオレだな」

コップを1つ持ってから、お前の座っている前のテーブルにそっとそれを置く

「……ありがとうございます…」

太ももまで隠れる俺のシャツを着ながら正座をするアキラの隣に腰掛けて

「どういたしまして」

戯れるように指先を絡めれば

「?!犯される…!?」

怯えたような、どこかふざけたような答えが返ってきた

「ふん、それも悪くないな…」

だから俺も満更でも無い笑みで手の甲にキスを落とせば
本格的に戸惑ったような声

「…ゲ…ホモの人って、誰にでもそういう事するんですか…」

げんなりと青ざめたアキラを鼻で笑って

「さあな、人によるんじゃないのか?」

俺にキスをされて青ざめるとは失礼なやつだな
なんて思いながらもそんな返事を返す

「…はあ…そうですか…」

馬鹿
そんなわけ無いだろう
少なくとも俺はそんな軽い男じゃ無い

「……ああ」

なのに今それを言わないのは、まだこれが時期じゃないからだ

「………」

ゆっくり選べ
俺はいつまでも待っていてやる

誰を選んでもいい
最後に俺の所に来るのなら

「…まさか今日は…」
「なんだ」

そんな事をまじまじと考えていれば、突然掛けられた声に顔をあげる

「……これを着せるためだけに俺を呼んだんですか…?」
「よくわかったな」

シャツの裾を引っ張りながら心から嫌そうな顔をしているのが面白くて、にやりと笑って返事を返せば

「…あーもう、最悪…っ」

やっと本来の目的を思い出した
「アキラ」
「……なんですか…」

俺は携帯を片手にその場に立ち上がって、それにつられるように立とうとしたアキラを静止させる

「いや、お前はそのままでいい」
「……はあ?」
「俺を見上げてろ」

そして携帯のレンズを向けた瞬間、ようやく俺のしようとしている事に気付いたらしい

「ちょ、ちょっ…アンタっ!ななななにしてんすかぁあ!!」
「撮影だ」

馬鹿野郎なにさらっと言ってんだこのど変態!

そんな暴言が聞こえた途端、お前は俺に付け入る隙を与えた

「そうだ俺は変態だ、じゃあ撮影を中断してこのままマニアックプレイでもするか?」
「!!?」

不敵に笑った俺に凍り付くお前の顔

「もし写真を撮っていれば…この性欲も少しは落ち着いていたかもしれな「すいませんでした撮影して下さいお願いします」
「……いい判断だ」

そして堂々と携帯カメラで撮影は始まった

「…もう少し太ももの上までシャツの裾を捲れ」
「はあっ?!」
「ボタンは第三まで開けてもいいだろう」
「ちょ、ちょっ…!?」
「正座は止めろ、乙女座りだ」

「はいぃい?!」

無理難題を押し付けては無理矢理俺がそれを実践させていって

「…上目遣いしてみろ」
「……俺なんかにこんな事して、何が楽しいんすかぁ…」
「…!その泣きそうに潤んだ瞳と羞恥に堪える赤い顔、頂いた…!」

本日最高の一枚が俺の携帯に保存されたのだった

「これは萌える萌えるぞぐふふふふ」
「あの黒木さんキャラ崩壊してますけど」















あとがき

昼間の教室

「………」

うとうとしている鷲沢に昨日の写真を送る

「……あ?」

携帯の振動音に不機嫌そうな顔をしたアイツを見ながらも

あの骨張った指先がメールを開いた瞬間見せた反応に

「…ぬぅおぁあぁっ!?」
「……ぶふっ…!!」

堪えきれずに吹き出した

「テメェ黒木ぃぃ!!」
「…どうした鷲沢」

首まで真っ赤にしながら俺に詰め寄るコイツに、腐男子として心底萌える

「っざけんなゴラァ!あっ、ああの写真はどういう事だ!!」

だからもう少し
俺の娯楽にお前を付き合わせる事を許してくれ

『次は白崎に送ってみるか』

アキラ




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黒逓さんへ

楽しいリクエストをありがとうございました(笑)
黒木を書くといつもギャグに走ってしまうという…
残念な男です彼も

以下オマケです。


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※霜月さんside



昼休み中に白崎の身体が音をたてて固まった

「………」

右手にはケータイ
視線は何故かその画面に釘付けだ

「…どうした白崎」

弁当を口にしながら問いかけても反応が無い

「!」

と思った刹那、急に立ち上がった白崎に内心ほっとしながら

一体どこに行くのかとその動向を目で追えば

「アキラ可愛い犯したい」
「……!?」

訳のわからない言葉と一緒にロッカーに自ら頭をぶつけ出した

それも物凄い勢いで

ガンガンという音が響く教室
静まり返る空気

「………」

そしてようやく満足したのか、頭から血をだらだら流しながら

「…黒木の野郎…ぶっ殺す…」

そんな言葉と殺気を纏って、アイツは教室を後にした

「…………」

白崎の頭は本当に可笑しくなってしまったと、俺が確信した瞬間だった。




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