PAGE
[10]
白柳











昔から、大人ぶってる黒武の野郎が気に入らなかった

『どけ、暇人』

いつも馬鹿みてえに机にかじりついてると思えば、まさかお前ともあろう人間がものを書いているとは

「…………」

斎藤に説教をくらった後、直ぐ様黒武の教室まで戻って、乱暴に机の中へ仕舞っていたものを片手に数枚握り締める

「……ははっ」

歪にゆがんだ口元をさらしながら、思う

これは、確かな嫉妬だと

「……」

ゆっくりとポケットからライターを取り出す


辺りに煙が広がった


[←前|次→]
[←戻る]